朝から陽射しが強く、夏の訪れを実感する日が増えてきました。北海道の短い夏は、あっという間に過ぎてしまいます。冬になれば、また雪に閉ざされる毎日がやってきます。だからこそ、今この瞬間を思いきり楽しみたい——そう思う人も多いのではないでしょうか。
でも、この「穏やかで何もない日々」こそが、実は一番大切な“備えの時間”だということを忘れてはいけません。
災害は、いつも「まさか」の時にやってくる
最近、SNSや一部の投稿で「北海道に大きな災害が来る」という話題が拡散されているのを見かけます。デマや都市伝説かもしれない。でも実際、道内でも小さな地震や局地的な大雨、停電のニュースは珍しくなくなってきました。
「何もない今だからこそできること」があると思うのです。
例えば、家族と避難場所について話し合っておく。自宅の備蓄を見直してみる。モバイルバッテリーやポータブル電源をチェックする。100円ショップでそろう防災グッズをいくつか買っておく——そんな些細なことでも、災害時には大きな助けになります。
備えることは、不安になることじゃない

防災というと、「怖い」「不安」「面倒」といったネガティブなイメージがあるかもしれません。でも、備えることは「安心を手に入れる準備」でもあります。
水や食料、照明や暖を取るための道具。普段から少しずつ用意しておけば、いざという時に焦らずに済みます。特に北海道は冬の停電が命取りになることもあるので、今のうちに暖房器具や燃料のことも意識しておきたいですね。
自分と家族の「日常」を守るために
備えることは、「特別な人のため」ではなく、今ここにいる自分自身と大切な人たちのためです。
災害が起きるたび、「もっと早く準備しておけばよかった」と後悔する声を聞きます。私はそれを自分の口からは絶対に言いたくないと思っています。
今がその「備えるタイミング」かもしれません。
災害への関心を、日常の延長に
「防災は特別な人がやること」「災害はテレビの中の話」——そんな風に思っていたのは、私も同じでした。でも、近年はどこにいても災害に巻き込まれる可能性があります。
道北の静かな町でも地震がありました。落雷で一時的な停電になったこともあります。都会に比べて助けが遅れがちな地域だからこそ、自分の身は自分で守る意識が必要です。
「備えあれば憂いなし」——この言葉を、ただのことわざとして流すのではなく、日々の生活の中で実感していたいですね。
夏のうちに、冬への備えも
そして、この暖かい時期だからこそ、冬の備えを進める絶好のタイミングでもあります。雪が降ってからでは遅いこともたくさんあります。灯油のストック、カセットボンベ、簡易トイレ、防寒ブランケット、非常食の期限チェック……できることは意外と多くあります。
それに、いざ揃えようとした時には売り切れや値上げが起きていることも。何も起きていない今だからこそ、冷静に、余裕を持って準備ができるんです。
「今」が一番の備えどき
夏を楽しみながら、備えることも忘れない。どちらも両立できます。ほんの少し意識を向けるだけで、未来の安心につながります。
どうかこの記事が、誰かのきっかけになればと思います。
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